その結果、入院から30日以内の死亡率は、新型コロナウイルス感染症で5.97%、インフルエンザ感染症で3.75%と、新型コロナウイルス感染症で1.61倍、統計学的にも有意に高いことが示されました。なお、死亡リスクは新型コロナウイルスワクチンの接種回数が多いほど減少しました。
死亡のリスクは、インフルエンザと比べて新型コロナウイルスで高いという結果ですが、論文著者らは「新型コロナウイルス感染症で入院した場合の死亡率は20年において17~21%であった一方、本解析では約6%まで低下している」と考察しています。また、死亡原因の詳細は調査されておらず、論文著者らは「新型コロナウイルス感染症で入院した人では、もともと死亡リスクが高かった可能性」に言及しています。
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