飲酒は「腎臓」にも大きなダメージを与える…缶ビール1日3本以上は危ない

日本酒は3合まで…(写真はイメージ)

「1日60グラムを超える飲酒量は避け、20グラムでたしなむ程度にとどめましょう。20グラムが腎機能低下の予防に良い効果をもたらすからといって、体質的に飲めない人まで無理して飲む必要はありません。塩分が多いおつまみも血圧を上昇させるので意識して控えてください」

 特に女性の場合、体格の小ささから体内の水分量が少なくアルコールの代謝能力が弱い。血中アルコール濃度が高くなりやすいので、飲酒量は半分から3分の2くらいにとどめておくといいという。

 また、アルコールを摂取すると利尿作用が高まり脱水になりやすい。脱水で体内の水分量が減ると血液量も減少し、腎臓へ十分に血液が行き渡らなくなって腎機能は低下する。

「高齢者の場合、加齢に伴い基礎代謝が低下して細胞内の水分量は減少します。さらに加齢による腎機能の低下から多尿になり、より体内の水分は失われやすくなります。お酒を飲む際は、あわせて適度に水を飲むのが脱水予防に有効です」

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