第一人者が教える 認知症のすべて

今日も「健脳カフェ」は賑やか 学生も入り交じり会話が弾む

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その日は、10時半から11時半まで筋肉向上ができる簡単運動プログラム「ラクティブ」開催の日。座ってできる体操なので、足元がおぼつかない人でも問題なくできる。「私はいいわ……」といった感じで輪に入らず離れて見ていた女性も、参加者の「一緒にやりましょうよ」「ここの席に来て」という誘いかけ、さらには手を取っての案内に、最終的には加わって、ラクティブの先生の掛け声に合わせて手足を動かしていました。

2 / 5 ページ

新井平伊

新井平伊

1984年、順天堂大学大学院医学研究科修了。東京都精神医学総合研究所精神薬理部門主任研究員、順天堂大学医学部講師、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て、2019年からアルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と研究を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。1999年、当時日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2019年、世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。著書に「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法」(文春新書)など。

関連記事