スポーツ好きは注目 「ケトン体」接種でパフォーマンスが上がる

写真はイメージ(C)PIXTA

 ラットにケトン体とプラセボ(偽薬)をランダムに皮下投与し、血中濃度がピークになる10分後、<持久系(トレッドミル走)><短時間最大運動系(20秒間の全力運動と10秒間の休憩を繰り返す)><筋力系(尻尾におもりをつけて坂道を上る)>の各パフォーマンスを調べた。

 すると、短時間最大運動系と筋力系で、ケトン体群がプラセボ群に比べて有意に高い数値を示した。一方、持久系では有意差はなかった。

「着目したのは短時間最大運動系です。パフォーマンスが60.2%アップと顕著に増加。さらに、高強度運動のパフォーマンス低下の目安となる乳酸の産生が17%低いとの結果が出ました」

 続いて、安静時と短時間最大運動系後の骨格筋および心臓の代謝化合物を解析(メタボローム解析)した。結果、ケトン体群はプラセボ群と比べ、次の差が見られた。

2 / 4 ページ

関連記事