「大人の麻疹」に気をつけろ 重症化や合併症のリスクが高い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 麻疹ワクチンは1978年10月から1回の定期接種が実施されたものの、未接種世代や1回接種の世代がいる。麻疹の罹患歴がない場合は免疫を十分に獲得できていないため、以下に該当する人は注意したい。

・1972年9月30日以前生まれ(1回も接種していない可能性が高い)
・1972年10月1日生まれ~1990年4月1日生まれ(1回のみ接種の可能性が高い)
・1990年4月2日生まれ~2000年4月1日生まれ(2008年から5年間行われた追加接種の対象者だが、その間に接種していなければ1回のみの接種の可能性が高い)

■罹患歴とワクチン接種歴をチェック

「ワクチンによる免疫獲得率は1回接種で93~95%以上、2回接種で97~99%以上との報告から、2回のワクチン接種がより有効であると分かっています。ワクチンの予防接種履歴が確認できる母子手帳が手元になかったり、ワクチン未接種または1回のみの接種で、『過去に麻疹に感染した』と断言できない人は抗体検査で免疫の有無を確認するといいでしょう」

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