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アンチエイジングの鍵は生涯学習? 学び続けることが寿命を延ばす秘訣

生涯学習はアンチエイジングにつながる?(C)iStock

 この研究では、米国で実施されたフラミンガム心臓病研究に参加した1652人(親集団)および、その子供1449人(子集団)が解析対象となっています。健康状態に与える環境要因の影響を小さくするために、親集団と子集団の最終学歴から見積もられた2世代間における修学歴の変化と老化速度の関連性が解析されました。なお、老化速度は遺伝子の微細な変異状態によって評価されました。

 15年にわたる追跡調査の結果、修学歴が短く変化した場合と比べて、長く変化した場合では、老化速度が統計学的にも有意に減少していることが示されました。

 具体的には、修学歴が2年追加されると、老化速度が2~3%遅くなりました。

 論文著者らは「長い修学歴を促すことが老化のペースを遅らせ、長寿をもたらす可能性がある」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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