「医師の働き方改革」で従来の医療サービスを受けられない可能性も

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 厚労省が実施した「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」では、全国49の医療機関が大学などからの派遣医師の引き揚げによる診療体制縮小が見込まれると回答している。もともと医師が少ない病院や診療科では24時間体制のシフトを組めなくなる可能性がある。

「こうした状況で従来の診療体制を維持するには、勤務医師数を増やしたり、医師の偏在を解消することが必要です。そのためには勤務医の給与を見直して引き上げる必要があります。しかし、わが国の財政事情では急性期病院への大きな財政支援は難しい状況です。むしろ、今回の改革の影響でトータルの収入が減る勤務医も多く、急性期病院の勤務医を辞めるケースも予想され、人手不足がさらに深刻になる可能性もあります。そうなれば医師数が少なく救急医療体制が整えられない病院は、他の病院と統合したり救急医療連携をせざるをえなくなります」

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