「不登校」「ひきこもり」を考える

優等生が一転、20年超のひきこもりに…「親」の視点

写真はイメージ(C)iStock

 みなさんは前回のケースを見てどのように感じられるでしょうか? たしかに、親御さんにはもちろん、担当の医師にも「もう少し違った対応をしてもらえたら、もっと違った結果につなげられたのではないか」とも思われるでしょうか?

 それとも、「この程度のやりとりは誰でも多かれ少なかれ経験するようなことだし、もっと言うならばこんなものでは済まないつらい過去を乗り越えて自分は今がんばっている。何を甘ったれたことを言っているのか」と反論される方もおられるかもしれません。

 現にこちらのご両親にも、一度同様のお話をさせていただいた際に、当初は「先生は全部親のせいで、今もいい年して毎日ゲーム三昧で親の脛をかじり続けている甘ったれた息子を、これ以上まだ甘やかせというのですか?」「弟は同じように育てたつもりですが、今ではAとは違ってちゃんと立派に自立し、家庭だって持っているのですよ」と激しく反発されたのでした。読者諸兄の中にも同じ意見をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

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最上悠

最上悠

うつ、不安、依存症などに多くの臨床経験を持つ。英国NHS家族療法の日本初の公認指導者資格取得者で、PTSDから高血圧にまで実証される「感情日記」提唱者として知られる。著書に「8050親の『傾聴』が子供を救う」(マキノ出版)「日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる『感情日記』のつけ方」(CCCメディアハウス)などがある。

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