独白 愉快な“病人”たち

バットで殴られたような痛みで意識を失った…百武桃香さん脳出血を振り返る

百武桃香さん(提供写真)

 緊急で13時間に及ぶ開頭手術が行われ、私は3日間意識不明でした。意識が戻っても、しばらくは何も覚えていません。

 自覚を持ち始めたのはたぶん3週間後ぐらい。脳出血で左半身麻痺になったと聞いたのは1カ月後ぐらいでしょうか。でも「脳出血って何?」「半身麻痺って何だっけ?」という状態でした。唯一「リハビリ」の意味を思い出すことができて、「頑張りましょうね」という周囲の声から、「2~3カ月リハビリすれば治るのかな」と思いました。

 福岡から飛んできてくれた母が毎日病室で寝泊まりしてくれて、お見舞いも多く、入院中に寂しいと感じたことはありません。でも、いつになったら学校に戻れるか、そもそも歩けるようになるのか? と不安になっていきました。

 緊急手術後に「脳動静脈奇形破裂による脳出血」と診断されました。小さい頃からの頭痛と関係があったかもしれません。ただ、当時はMRIなどの検査をしても、何の異常も発見されませんでした。中学、高校でも頭痛は市販の頭痛薬で治るので、特に気にしていなかったのです。

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