独白 愉快な“病人”たち

バットで殴られたような痛みで意識を失った…百武桃香さん脳出血を振り返る

百武桃香さん(提供写真)

 言語障害はありませんでしたが、脳の運動神経に関係する部分の損傷が大きくて、「歩けるようになる可能性は低く、良くて車イス」と言われていました。でも、今はゆっくりなら杖なしでも歩けるくらいまで回復していますけどね。

 高校は通信制に編入して卒業し、大分にある大学に入学しました。でも、熊本地震の影響で休学の末に、結局、自主退学。その後はリハビリに専念しました。

 脳出血という病気で保険が使えるうちにいろいろなリハビリを試したいと思い、先生の紹介や知り合いの情報を聞いてあちこち行きました。

 その流れで出合ったのが「九州再生医療センター」でした。脂肪から採取した幹細胞を併設している培養部で培養して点滴で投与、リハビリまで連携している施設です。2021年、全額サポートプログラムに応募して、選ばれたことでお世話になり、今もそのサポートを受けています。死んでしまった脳細胞は復活しませんが、再生医療で新しい経路ができる可能性があるので、リハビリと併せて進められています。これまで4回、細胞を点滴投与しました。私の場合は麻痺が劇的に変わったとはいえませんが、体が動かしやすくなったことは驚きました。

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