正解のリハビリ、最善の介護

「高齢化社会に最も影響を与えるリーダー」に選出され何を思ったか

ねりま健育会病院院長の酒向正春氏(本人提供)

 驚くことが起こるものです。エイジング・アジアというシンガポール経済連盟の団体から、「高齢化社会に最も影響を与えるリーダー」のアジアトップ10に選出され、5月初旬にシンガポールで表彰されたのです。

 そのため、5月6日から10日までシンガポールのマリーナベイサンズの国際会議場で開催された「第12回アジア・パシフィック・エルダーケア・イノベーション・アワード2024」と「第15回ワールド・エイジング・フェスティバル」に参加しました。

 選出の理由は3つありました。1つ目は「攻めのリハビリテーション治療」を広めたことです。これまでお話ししてきたように、患者さんが来院された当日から「座らせる」「立たせる」「歩かせる」「コミュニケートする」を繰り返すことで、人間力を回復させていく。それが攻めのリハビリです。2013年にはNHK「プロフェッショナル~仕事の流儀」の第200回で、「希望のリハビリ、ともに闘い抜く」として特集されました。

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酒向正春

酒向正春

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

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