風邪、冷え、頻尿…「冬の不調」には漢方が効く

 温病タイプに効くのは「天津感冒片」。いわゆる抗菌・抗ウイルス薬だ。葛根湯はまれに胃にくる人もいるが、これはほとんど副作用なし。子どもにも安心だという。

「さらにインフルエンザなど“かぜの親玉”には、白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)と板藍根(ばんらんこん)を応援に加えた3点セットで応戦。予防として飲んでおいても結構です」

 葛根湯とともに、家に常備しておきたい。

■心臓と血管を守る生薬

 冬の寒さは血管を収縮させ、血管ひいては心臓に負担をかける。中高年にとっては、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まる季節だ。

「血行を改善して、体を温める効果もあるのが冠元顆粒(かんげんかりゅう)という漢方薬。血圧が高い方が予防的に飲むことをオススメします」

 神経痛やリウマチも、寒さで神経の通りが滞るため起こる病気。この場合は、筋肉の力をつけ、痛みを緩和する「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がいいそうだ。

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