従業員半減で不調倍増…おさえておきたいうつ病必須知識

「休んでいた分を取り戻さなければ」とシャカリキになるのは厳禁。うつ病を再発しかねない。

 山田教授が10年以上産業医を務めている製造業では、試行錯誤の末、復職後のうつ病再発を回避するためのプログラムを次のようにした。
「主治医が復職可能としても、“ならし勤務”をしてもらいます。最初の1カ月は午前中出社。うつ病は午前中の調子が悪いので、その時間帯に仕事ができるかを見ます」

 この間、締め切りのある仕事は任せず、メールの整理などをしてもらう。
「土日祝日以外は1日も休まずに勤務できたら、次の1カ月は定時までの勤務。こちらは9割以上勤務できればOKです」

 半日勤務、あるいは定時までの勤務が途中挫折したら、もう一度イチから始めてもいい。ただし、“ならし勤務”は最大3カ月。この間に半日勤務と定時までの勤務を1カ月ずつ続けられないなら、復職はまだ早い。

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