糖尿病、脳梗塞、がん…「5大国民病」の10年後を予想する

「これまでの抗がん剤は臓器別に作られ、正常細胞・がん細胞の区別なく攻撃し、患者さんの命を縮めてきました。がんは細胞の設計図である遺伝子の病気。今後は患者さんの遺伝子を解析、問題遺伝子のある細胞のみに抗がん剤を使うことになります」(腫瘍内科医)

■うつ…病状の可視化が進む

 患者から聞いた症状や言動による現在の診断法は客観性に欠けるとの批判がある。

「頭に近赤外線を当てて脳の血流変化を調べる光トポグラフィー検査が先進医療に指定されたが、血液検査、CTやMRI検査などの研究が進み、うつの可視化による診断が可能になるでしょう」(都内の精神科医師)

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