■「赤」「白」にも注意
他にも、病気のサインとなる尿の色がいくつかある。
「まずは赤い色をした血尿です。痛みもかゆみもない無症候性血尿の場合、膀胱がんか尿路上皮がん(尿管や腎杯・腎盂など尿の通り道にできるがん)の可能性が高いでしょう。特に中年男性の喫煙者は注意してください。一刻も早く診断を受けるべきです」
一度きりの血尿なら大丈夫だろうと甘くみて放置していると、半年後には手遅れに…なんてことにもなりかねない。
白く濁った尿は、尿路結石や尿路感染症の可能性が高い。膀胱炎などで細菌が繁殖して体内で炎症が起き、膿(うみ)などによって尿が白く濁る。若いうちは痛みを伴うが、加齢や糖尿病で末梢(まっしょう)神経が麻痺(まひ)して感覚神経が鈍っていると、痛みも感じなくなる。尿の色が重要なサインになるのだ。