食物繊維で死亡リスク低下 心筋梗塞を予防する“草食生活”

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■“2次被害”も防ぐ

 こうした食物繊維のプラス面が高血圧や肥満を予防する。心筋梗塞で倒れた人の“2次被害”を防いでくれるわけだ。

「心臓が心配な人は肉を減らして野菜を増やすこと。その際、野菜を煮るなど熱を加えたほうが食物繊維の吸収率が高まります。肉料理を食べるときは野菜を先に食べたほうが食物繊維の吸収率が高まる。とんかつや牛丼の前に千切りキャベツを食べるのです。味噌汁はワカメやネギを入れて飲む。動脈硬化は20歳から始まるといわれるので、早ければ早いほうがいい。血圧が上が140以上、下が80以上の人はとくに野菜を取ってください」(米山公啓氏)

 心筋梗塞の原因は遺伝だけではない。誰もが発症する可能性がある。日頃から草食動物のように草を食べるよう心がけておきたい。

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