寝酒より効果的 不眠が気になったら首凝りほぐし

首のハリ治療/(C)日刊ゲンダイ

 ところが、2年前の夏を境に悪化した。連日、35度前後の猛暑に加えて熱帯夜。タイマーをセットしてクーラーをかけて床に就くが、タイマーが切れると、じっとりとした暑さで目が覚める。もう一度セットして眠るが、寝たり起きたりの繰り返しの毎日で、いつしか眠れなくなったという。

■右腕にしびれ

「首の凝り? 当時の私は首凝りを自覚していませんでしたが、言われてみれば、首から肩にかけて無意識のうちに揉んだりしていましたね。その辺りが凝っていたんでしょうね。使い慣れた枕なのに、横になってもなじんだ感じがなく、ポジションを探してゴロゴロする。日増しに寝つきも悪くなりました」

 それまで平均6時間睡眠だったのが、平均3~4時間に。寝不足で横になっても、熟睡できなかったのがつらかった。イライラして、集中力も落ち、ミスも増える。ダマしダマし仕事を続けて1年ほど過ぎたころ、右腕がしびれて上がらなくなった。「五十肩か?」と不安になり、会社の近くで評判の鍼灸師にかかったら、「頚椎症」と言われた。首の凝りで、腕に伸びる神経が圧迫されて、しびれていた。原因は、やっぱり首だった。

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