その角度が大きくなったり、頻度が増えたあたりで、他人から「どこを見ているの?」「後ろにだれかいるの?」など、目の位置が“普通”でないことを指摘される。それで悩んで、病院に来るケースが多いという。斜視が目立ち始めるタイミングには個人差があるが、「大人になって初めて気が付いた」という人も少なくない。
■再発の可能性も高め
間欠性外斜視で患者本人が一番の問題点とするのは、やはり「見た目」だ。外斜視の目を無理に正面に向けようとするために起こる眼精疲労も指摘されている。ただし、現代人はパソコンを使っている人が大半なので、斜視がなくても眼精疲労がある。だから、斜視イコール眼精疲労ではない。
「それもあって、眼精疲労だけなら特に強く勧めませんが、見た目が気になるなら、迷わず手術を勧めます。手術で間欠性外斜視は改善しますし、言い換えれば、手術以外に治療法はありません」