痛くも痒くもないのに気になる 「危ないしこり」の見定め方

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■急激に大きくなったら悪性の可能性も

 しこりを見つけたら、まず短期間で大きくなっていないかどうかをチェックする。1カ月前に1センチだったしこりが今は3センチになっているなど、急激な増大傾向が見られる場合は悪性の可能性がある。子供の頃からしこりがあり、大きさにあまり変化がなければほぼ心配ない。

「しこりの硬さや痛みの有無では、悪性かどうか判別することは難しい。急に大きくなったり、すでに大きさが5センチを超えていたら悪性の疑いがあるので、すぐに整形外科で相談してください」(森岡医師)

 受診したらまずMRI検査でしこりの成分を確認し、その後、確定診断のために生検による組織検査を行う。悪性が疑われる場合や、良性と思っても5センチ以上のしこりや日常生活に支障を来すケースは、手術によって摘出を行う。

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