治らない「過敏性腸症候群」はお腹を揺らすと劇的改善

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「食後30~60分で下痢する」「食べなければ下痢をしない」「ストレスと下痢の関連性が考えにくい」の、特に最初の2つに該当するなら、疑われる。

「胆汁を吸着するコレステロールを下げる薬を飲めば、すぐに下痢しなくなります。薬をやめれば元の症状が出てきますが、食後30~60分はトイレに行けるようにし、無理な時だけ薬を服用するなど、必要に応じた使い方をするといいでしょう」

■日本人の8割が「ねじれ腸」

【IBSの便秘型】

 IBSの便秘型は、言い換えると「腹痛を伴う便秘」。

「患者の約半数は、自分でも可能な工夫で排便できるようになります」

 最初に考えるべきは、「ねじれ腸」の人の運動不足だ。

「腸が複雑にねじれ、途中で引っかかって便が出にくい。便は出ないけれど腸は動いているのでお腹が痛い。大腸内視鏡検査をしていると、だいたい8割の日本人がこのねじれ腸です」

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