うつ病長引かす「男性ホルモン」低下 数値下げない生活改善

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■筋肉量が増えれば効果的

 とはいえ、まずはテストステロンの値を劇的に下げない予防が重要だ。ポイントは4つある。

 第1は睡眠。睡眠時間が減ると、テストステロンは減る。徹夜をすれば急激に下がり、何週間ももとに戻らないこともある。

 第2はアルコール。

「慢性的な飲酒はテストステロンを減少させます。毎日お酒を飲んでいる人が飲酒をやめると7割はテストステロン値が上がる。アルコール依存症一歩手前の患者さんに2週間禁酒してもらった時は、それだけで遊離テストステロン値が1から7にまで上昇しました」

 第3は運動。筋肉量とテストステロン量は相互関係にあり、筋肉量が増えればテストステロンも増える。

 そして、第4は食事。ニンニク、ニラ、タマネギなどに含まれるアリシンという成分が、テストステロンを増やす。

 うつ病にならない、悪化させないために、知っておきたい知識だ。

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