健康オタクが脳内出血 親類から“異変”指摘が発覚のきっかけ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 心配性の竹澤さんは、すぐに自宅近くのクリニックを訪ね、診てもらった。事態は想像以上に深刻だった。

「“竹澤さん、脳に障害が起きているようです。急いだほうがいいでしょう”と言われたのです」

 同クリニックの院長はすぐに区内の総合病院に連絡した上で、次のように告げたという。

「たまたま、私と親しい脳神経外科医がおりましたから、病院で待っているようです。すぐに行ってください。ご家族も呼んでおいてくださいね」

 竹澤さんは、その足で指定された総合病院に向かい受付で妻と合流。CT(コンピューター断層撮影)などの検査を受けた後、担当医からこんな説明を受けた。

「脳内出血を起こしています。その原因は、高血圧がおよそ7割を占めます。でも竹澤さんの場合、高血圧が原因ではなさそうです。外傷など何らかの原因で脳内の血管が破れてしまい、脳の中に少しずつ出血していた。とにかく今は、原因の究明よりも治療を最優先しましょう」

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