患者に聞け

【脊椎圧迫骨折】自然に骨がくっつくまで待つのがつらい

ベッドで2週間“絶対安静”(C)日刊ゲンダイ

 息ができないほどの激痛が走り、腰を折り曲げたまま立てない。息子が運転する車に倒れ込むようにして乗り込むと自宅から数分先にある総合病院に向かった。

 レントゲンで腰の部分を撮影し、CT(コンピューター断層撮影)の検査を受診した結果、主治医から「腰椎の一番上の部分が骨折していますね。脊椎圧迫骨折です。ただし、ほかの骨や脊髄には損傷が認められません。とにかく入院してください」と告げられた。

 瀬戸内寂聴さんのファンだった吉川さんは、その瀬戸内さんが昨年夏、同じけがに遭ったことを思い出したという。

 体の大黒柱でもある脊椎は、首(頚椎)から胸椎、腰椎、尾椎まで30本ほどの骨で構成されている。吉川さんは腰椎の第1脊椎が骨折したのだ。

 入院期間は約2週間。ベッドに絶対安静の形で寝かされた。その間、ボルタレンという鎮痛剤を服用し、簡易のコルセットを装着した。

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