生活習慣改善が逆効果になることも…「禁煙」と「ヨーグルト」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「最近、健康のためにヨーグルトを食べ始め、脂質や血糖の状態が悪化する患者さんが増えています。それまでは、LDL(悪玉)コレステロール値が130~150㎎/dlで正常だったのに、ある時から急に180~200㎎/dlにまでハネ上がる。これはおかしいと思って〈最近、何か始めましたか?〉と尋ねると、〈ヨーグルトを毎日食べ始めました〉という患者さんが目立つのです。糖分が含まれているヨーグルトを食べ始めて、血糖値が悪化する患者さんもいます」

 乳製品であるヨーグルトには、乳脂肪分という脂質が多く含まれている。無糖のものでも100グラム当たり3グラム。白米は0.5グラムで、食パンは3.8グラムだから意外に多い。また、100グラム当たりのカロリーも60キロカロリーあり、加糖タイプなら倍近くハネ上がる。

「体に良さそうだからといって、1日に何個も食べれば脂肪分やカロリーの過剰摂取を招きます。加糖タイプや果物を加えて食べている人は、血糖コントロールも悪化させてしまうのです」

 ヨーグルトには“弱点”もあるのだ。

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