では、自分が全体のどのあたりに入るのか、推測しやすい指標はないのでしょうか? あります。それが「中央値」です。
これはデータを小さいものから順番に並べた場合、真ん中にあたるデータの値です。中央値はデータのばらつきに関係ありませんから、「かぜの治癒期間の中央値が3日」というのであれば、50%の人が3日以内に治ると解釈していいわけです。
これからデータを見るときには、平均値だけではなく、中央値にも注目して見てください。いままでとは違った面が見えてくるはずです。
医療数字のカラクリ