耳鼻科の病気

子供の病院通いはいつ頃終わるのか?

 昔の子供は耳鼻科によく通っていました。鼻水が止まらず、病院で鼻水を吸ってもらう子供が大勢いたからです。

 鼻と耳は奥でつながっています。子供の耳の管は大人に比べて太く短く、傾きも水平に近い。そのため菌が侵入しやすく、中耳炎になりやすい。

 その状況は今も変わりません。耳鼻科で鼻水を吸ってもらうと子供は鼻が通るようになり、頭もスッキリして、夜よく寝るようになります。

 しかし、親御さんからすれば、耳鼻科に毎日連れていくのは大変です。「いつになったら耳鼻科通いはやめられますか」という質問は、今もよく受けます。

 現代社会は、さまざまなアレルギー症状を持つ子供が増えており、鼻炎を訴える子供の患者さんが多くなっています。

 状態にもよりますが、子供が耳鼻科に長い期間通院して処置し続けるのは、オーソドックスでスタンダードな耳鼻科治療のひとつです。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。