レジリエンス高め若々しく生きる

「カフェイン」「ココナツオイル」で長寿モード

 これまで、アメリカ国立老化研究所が一流科学誌「セル」に発表したアンチエイジング=レジリエンスを高めるために効果的な7つの方法を紹介してきました。その最後となる今回は「ラパマイシン」を取り上げます。

 以前も解説しましたが、長寿遺伝子である「サーチュイン遺伝子」を活性化すると寿命が延びることがわかっています。人間には、このサーチュインを介する経路のほかに、もうひとつ重要な健康増進に役立つメカニズムがあります。それが「mTOR」(エム・トール)という経路です。

 エム・トールはタンパク質の一種で、細胞の成長やタンパク質の合成に関わっています。このエム・トールの働きを抑えると、長寿につながることがわかっています。

 ラパマイシンは特殊な免疫抑制剤で、エム・トールの働きを阻害します。09年に発表された報告では、ラパマイシンを投与したマウスのオス10%、メス19%に寿命延長が確認され、脚光を浴びました。

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江田証

1971年、栃木県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科卒。日本消化器病学会奨励賞受賞。日本消化器内視鏡学会専門医。日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染認定医。ピロリ菌感染胃粘膜において、胃がん発生に重要な役割を果たしているCDX2遺伝子が発現していることを世界で初めて米国消化器病学会で発表した。著書多数。