糖尿病の患者さんは、血糖を下げる薬を注射したり、服用されているケースが多いでしょう。血糖をコントロールするために毎日必要な薬なだけに、体調を崩してしまった時など、他の薬を飲む際は注意してください。
たとえば、風邪をひいてしまった時、安易に風邪薬を飲んではいけません。ドラッグストアに行くと、たくさんの総合感冒薬が販売されていますが、そこに含まれている成分によっては、危険な状態を招くことがあるのです。
広く知られているバファリンなどにも含まれている解熱成分「アスピリン」には、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを強める作用があります。
また、アスピリン自体に血糖値の低下作用があるため、糖尿病治療薬と風邪薬を併用すると、低血糖に陥るリスクが高くなります。低血糖を起こすと意識を失ったり、転倒して骨折したり、事故につながるケースもあるので危険です。
怖い薬の飲み合わせ