表の数字を使うと、自分と家族がこれから保健医療にどのくらいの金額を使うことになるか、目安を立てることができます。たとえば、いま50歳の人が60歳になるまでに使う金額は約150万円と推計できます。ただし、この数字は物価や消費税の動向によって変動するはずです。それでも、現行の保険医療制度が維持される限り、おそらく200万円を大きく超えることはないだろうと考えられるのです。あまり長期の予想を立てても仕方がないですが、5年から10年先までは劇的な変化はなさそうに思われます。
もちろん、あくまでも平均値の話です。思わぬ病気やケガで、出費がかさむことも考えられます。反対に、家族全員が健康に乗り切れる可能性もあるわけです。
今後10年間の健康医療への備えをいくらぐらいと想定しておくかは人それぞれ。しかし、平均より少し多めの出費に耐えられるようにお金と気持ちを準備しておけば大丈夫でしょう。それよりも安くついたら、ラッキーと思って、家族旅行でもすればいいのです。
家計簿を見れば病気がわかる