家計簿を見れば病気がわかる

年収と比例する独身者の外食費

(C)日刊ゲンダイ

 しかし、ラーメン代には所得格差は認められません。いずれの所得層も、1万円から1万2000円ほど使っています。もちろん、あくまでも平均です。ラーメン好きなら、年間100杯(数万円~10万円)以上食べる人も珍しくないでしょう。

 ちなみにハンバーガーについては、低所得者のほうがよく食べています。しかし金額的にはわずかで、年間4000円ほどにとどまっています(高所得者では2000円未満)。

 外食費の中で、もっとも大きな比重を占めているのが飲酒代です。低所得層でも、年間7万数千円を使っています。年収600万円超の独身者では、実に13万円に達しています。

 女性は外であまり飲まないと思われるので、男性独身者の飲酒代はこれよりもかなり高額になっているはずです。妻帯者の目には、まさに独身貴族の優雅な生活と映ります。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。