病院は本日も大騒ぎ

同僚から「病院を替えると年金はどうなるか」尋ねられて…

“国民年金だけ”という診療所もある(C)日刊ゲンダイ

 こんにちは! 関東圏の総合病院に勤務して30年。現在、3カ所目の職場で看護師長を務めるマユミです。

 たまに若い看護師から、「病院を替えると年金はどうなりますか」という相談を受けます。

 看護師は慢性的に不足気味。多少なりとも経験がある看護師となるとなおさらです。病院側は、支度金、格安な部屋、寮の提供など魅力的な条件で勧誘します。かつては、それにつられてホイホイ転職していた看護師もいましたが、最近の看護師は地に足がついているというか、年金を含めて損得を考えるようになっているのです。

 私の場合、地方の短大を卒業して看護師の国家資格を得たのが22歳でした。国家資格を得るまで国民年金に加入しており、資格を得た後は、公的病院に勤めている間は年金が共済年金、私立病院に勤めている間は厚生年金に加入していました。

 幸い、私はそういうケースはありませんでしたが、“国民年金”だけ、という診療所もあるようです。「病院を替える看護師と、退職するまで1つの病院に勤務する場合、年金を比較するとどちらが得ですか」と聞かれることもあります。

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