介護を助ける“切り札”はコレだ

工事なし&移動OK 主婦でも設置可能な“段差解消”アイテム

お風呂場や玄関の段差に設置(C)日刊ゲンダイ

 東京・大田区内の一戸建てに住むKさん(72)は、「要介護2」(日常生活の基本動作で部分的に介護が必要)の認定を受けている。

 寝室から風呂やトイレまでは自力で歩ける。だが、足元が少しおぼつかない。昨年暮れ、2階から階段を下りるとき、足を踏みはずして片足を骨折した。

 同居介護者の長女(主婦)は、区から派遣されるケアマネジャーに「住宅改善」(バリアフリー)を相談。階段や風呂場、トイレの手すり付け、部屋と廊下の段差解消等の工事を行うことになった。

「工事費は30万円を超えたでしょうか。そのうち、区から20万円(上限)ほどの助成金を受け取りました」(長女)

 介護認定者の住まいがバリアフリー工事を行う場合、自治体によって金額の差もあるが、資金援助が受けられる。

 このように高齢者が住みやすいリフォームや、Kさん宅のようなバリアフリー工事が目下、急増中だ。

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