独白 愉快な“病人”たち

結核、紫斑病乗り越えた 医師・梅木信子さんの長寿の秘訣

現在96歳にして現役医師の梅木信子さん(C)日刊ゲンダイ

 薬を出せば病院は儲かるんですよ。病院経営を考えてもっと処方箋出した方がいいって、心配して下さった先生もいました。けどね、私は別荘もいらないし、遺族年金という形で亡き人に守られているから十分です。それより、個人病院の役目は交通整理。疑いがあれば専門医に紹介することが大事だと思っています。

 今は、健康診断で「どうしても」ってお願いされた時しか診察はしていませんけどね。だって、私が行ったら“老害”よ。私が転ぶんじゃないかって、周りが余計な心配しなきゃいけなくなるもの。

 最近は、年寄り病の「脊柱管狭窄症」ですね。おじぎすると治るから、時々、おじぎしてます。それと、舌の味蕾が減って味が濃くなりがちだから、なるべく薄味にするようにしています。メガネは“シミ隠し”でかけています。かけなくてもあまり変わらないのよ。

■あと1年、生きれば幸せ。それまでに“宿題”を終わらせます

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