良医が警告 やめてはいけないクスリ

脳梗塞か、心肥大で心不全か 「降圧剤」中止はこんな危険

高血圧を放置すると確実に動脈硬化が進行(C)日刊ゲンダイ

 高血圧性心疾患が専門の東京医大病院循環器内科兼任教授の桑島巌医師は次のように指摘する。

「高血圧は自覚症状がない疾患ですが、放置すると確実に動脈硬化が進行し、脳梗塞や大動脈解離のリスクを高めます。さらに、高血圧では心臓から血液を送り出すためのエネルギー量が増えていきます。心臓は次第に肥大し(心肥大)、ついにはバテてきます。これが心不全という心臓の末期的状況です」

「高血圧→心肥大→心不全」は、高血圧と診断されたが、長く薬を飲んでいない人に非常によく見られる。

「高血圧で薬物治療が必要な人に、脳梗塞を起こすほど血圧が下がり過ぎる人やうつ病のようになる人は、現実にはほとんどいない。むしろ、血圧がなかなか下がらない人の方が圧倒的多数です」

 国立がん研究センターでは「10年間で脳卒中を発症する確率」を多目的コホート研究から出している。それによると、脳卒中発症の人口寄与危険度割合(あるリスクを完全になくせた場合、防ぐことが可能となる脳卒中発症者の割合)は高血圧が断然トップで、35%と3分の1を占めている。

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