看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

腹水は日常生活の工夫で対応する

 これらの治療と併用してほしいのが日常生活の工夫です。

 お腹が張っていると起き上がりや立ち上がりが難しくなるので、横向きの姿勢で腕の力を使って起き上がったり、イスや便座を補高して座面を高くして立ち上がりやすくする工夫ができます。

 患者さんが最も困る「浴槽内からの立ち上がり」も、浴槽内に小さな椅子を入れると効果的です。

 体のバランスを取りやすくする足にフィットした靴を履いたり、腹水で伸展した皮膚を保護する保湿クリームの使用も大切です。

 日常生活でできる工夫は、かかりつけの看護師やリハビリ担当の方などにアドバイスをもらえますので、相談をしてみましょう。

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