「防腐剤」が入っている目薬はやっぱり危険? 梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長の回答はこうです。
「目薬に防腐剤が入っていると困るのは、防腐剤のアレルギーがある人です。そういう人は全体の1%未満しかおらず、大多数の人にとっては問題ないと言えます」
そもそも防腐剤が入っているのは、目薬を長持ちさせて薬効を安定させるため。
防腐剤が入っていない目薬は、ばい菌に汚染されて変質する可能性が高くなります。そのため市販の目薬の多くは防腐剤が入っていますが、「処方薬には入っていない」という説もあります。
「それはまったくの俗説で、処方薬も多くは防腐剤が入っています。防腐剤フリーの目薬もありますが、1回使い切りタイプなど量が少ないので、数多く処方しなければなりません」
その分コストが高くつくから、アレルギーのない人にとってはデメリットしかないというわけ。防腐剤よりも、気にするべきは「血管収縮剤」だと梶田先生は言います。
「疲れ目用の目薬に、血管収縮剤の塩酸ナファゾリンが入っていることがあります。これは充血した目を白くする成分ですが、繰り返し使用すると、かえって充血がひどくなってしまいます」
成分表を見て、塩酸ナファゾリンと書かれていたら常用しないこと。
いずれにせよ、どの目薬を買うか迷ったら、薬剤師さんに相談するのがベストです。
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