夏に負けない

血糖値が気になる人 清涼飲料水のがぶ飲みは御法度

スポーツドリンクは不必要(C)日刊ゲンダイ

 夏は熱中症予防のために水分補給が必要だ。だからといって清涼飲料水を多量に飲むのはやめた方がいい。糖尿病の人は重症化するばかりか、その予備群は本格的な糖尿病を発症することになりかねない。糖尿病専門医で「AGE牧田クリニック」(東京・銀座)の牧田善二院長に聞いた。

「多くの清涼飲料水は500ミリリットル当たり50グラム以上の糖分が含まれています。これは通常のスティックシュガー約18本分です。それを毎日何本も飲み続けていれば、血糖値が急上昇するのは当たり前です」

 実際、清涼飲料水を大量に飲み続けることで起きる急性糖尿病を「ペットボトル症候群」と言う。かつては20~30代が多かったが、最近は40代以上が増えているという。

「清涼飲料水に含まれる糖分はごはんやパンの糖分と違って、消化が早く体に吸収されやすいため血糖値が急速に上がります。すると、のどが異常に渇いてさらに清涼飲料水をガブ飲みしてしまいます。その結果、本格的な糖尿病になる人も多いのです」

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