飲み会が多いほど悪化 お酒とストレスの「危険な関係」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「お酒はストレスを強めてしまうことがあるのです」と解説するのは「医療法人社団すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏だ。

「確かにお酒を飲むとストレスが発散され、気分良くなります。だけどそれは一時的に嫌なことを忘れるだけ。酔いがさめるとまたストレスがたまってくる。人によっては酒席で起こしたトラブルを気にして気が滅入ることも。その結果、軽いうつ状態になり、一人でもお酒を飲まなきゃいられなくなるのです。酒量が増え、アルコール依存症になる人もいます」

 楽しい仲間と飲むならいいが、取引先との飲み会は考え物。お世辞を言い、お酌をして気を使ううちストレスが高まり、つい飲みすぎてしまう。胃腸がおかしくなり、胃痛や下痢を引き起こす人もいる。

「嫌な飲み会にはなるべく参加しないことです。仕方なく参加する場合は途中からウーロン茶に替えるのがいい。最初の店で味わったストレスを2次会のカラオケで発散できる人もいます。一人飲みの習慣がある人は趣味を持ったり、サークル活動に参加して気持ちを切り替えるようにしてください」(坂本博子氏)

 酒とストレス、うつ状態はセットでサラリーマンを苦しめるのだ。

2 / 2 ページ

関連記事