社会的なつながりを維持し孤立を防ぐことは、震災後の死亡リスク低下に寄与しうることが示される一方、震災当日においては、社会的つながりの強さと死亡のリスクに関連性を認めていません。
「誰かが避難してからでも間に合う」というようなリスクの過小評価や、集団における退避の意思決定の困難さ、家族を助けようとして退避が遅れたなどの原因が考えられます。また、うつ病を患っている人でも退避が遅れる可能性があり、こうした人たちへの支援やケアが必要と言えるかもしれません。
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