そんな時、先生をはじめ、看護師のMさん、当時内科の看護師長さんだったTさんが、たくさん私の堂々巡りの話をじっと聞いてくださったこと、今でも鮮明に覚えています。治療がつらい時も、看護師さんがいなかったら今の私はなかったことでしょう。
患者は孤独です。会社には話してもわかってもらえない。自分の弱さを見せてしまったら今後が心配なので見せたくない。そして、家族にはどう話せばいいのか言葉を失い、何を話せばいいのかわからない。そのような時に、先生や看護師さんにお話を聞いていただき救われました。
だから、先生や看護師さんからいただいた命の灯火を医療関連などのボランティアで少しでもお返しできればと。それが自分の生きる力にもなるように思えるのです。ご恩返しになるかわかりませんので、あくまでも私の希望です」
■患者同士が助け合うボランティア
がんと向き合い生きていく