減らしたい・やめたい 「生活習慣病の薬」との付き合い方

薬の量は最小限であるべき(C)日刊ゲンダイ

「脂質異常症は基準値を超えれば必ず薬、とはいえない側面があります。たとえば、LDLコレステロールと中性脂肪の両方が高ければ、心血管障害のリスクがより高い“超悪玉”と捉え、すぐに薬物治療を開始すべき」

 しかし、喫煙習慣やほかの生活習慣病がないなど、心血管疾患のリスクが少ない患者さんでは、基準値を超えていても薬がまだ不要の場合がある。

■痛風・高尿酸血症

 尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬の2タイプの薬がある。

「尿酸排泄促進薬のうちベンズブロマロンは効き目が強く、日本ではよく使われている薬です。しかし重篤な肝障害の報告があります。また尿路結石ができやすいということもあり、こちらを選択する場合は、少量から使い始めます」

 痛風発作を一度でも起こしたら薬はマスト。発作前は患者の状態によってまちまちだが、「使ったり使わなかったりして尿酸値を上下させるのがよくない。痛風を起こしたことがなく、ただ尿酸値が高めというだけでは勧めないケースも少なくありません」という。

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