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市民に止血訓練広がるも 全米が恐怖する“半自動小銃”とは

 つまり、半自動小銃による乱射が起きた場合、たとえ弾が急所を外れても体の損傷が激しい。医師がその場で止血などの治療を施しても、命を救うことは非常に難しい。さらに一度に50発もの銃弾を発射できるため、狙いが外れたとしても多くの人の命を奪うことができる――ということです。

「戦争で使われるような銃を一般人が合法的に所有できるのはおかしい」という叫びが大きくなっているにもかかわらず、規制は進みません。その現実とのジレンマの中、戦場を経験した医療関係者らも加わり、半自動小銃による傷の恐ろしさを訴えることで、人々の関心が高まるよう願っています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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