GWは気温高め予報 熱中症を発症しやすい人はこんなタイプ

BBQで熱中症になるケースは意外に多い(C)日刊ゲンダイ

 もちろん、屋内で過ごす時間が長い高齢者も注意が必要だ。

「のどの渇きの感じ方が鈍く水を飲むタイミングが遅れがちの高齢者は、慢性的に脱水状態の人が多い。消化管壁の血流が低下するために血中に内毒素が多くなり、暑熱耐性を低下させる可能性も。心不全や心筋梗塞後遺症などでは心拍出量が制限され、血流の分配が障害されるのでリスクが高くなります。糖尿病も多尿により脱水傾向があり、広範な神経障害から発汗障害が進んでいる可能性があり、危険です」

■炭酸入浴剤で汗をかく練習も

 持病の薬が熱中症の発症リスクをアップさせることもある。なかでも、抗コリン作用のある薬は、エクリン汗腺を刺激するアセチルコリンを抑える作用があるため特に注意したい。例えば不整脈などの治療に使われるアトロピン、パーキンソン病の一部やアレルギー疾患に使われる抗ヒスタミン剤などはアセチルコリンの作用を抑制する。

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