“サイン”を医師が解説 動脈硬化リスクを家庭で知る方法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかも、閉塞性動脈硬化症の患者の20%が心臓や脳の血管の病気を患い、そのうち15%が亡くなるといわれている。もっと動脈硬化の進み具合を客観的に調べたいという人は、家庭用血圧計で左右の手や足の血圧を測るのも手だ。

「腕の場合、一般的には右の上腕の血圧は左より少しだけ高くなりがちです。大動脈から上腕へ向かう鎖骨下動脈が、右が左より早く分岐するからです。ただし、左右の血圧差が10㎜Hgを超えた場合は注意が必要です」

 その主な原因は高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、肥満、加齢などだが、動脈硬化による鎖骨下動脈狭窄または閉塞、大動脈解離などといった病気が潜んでいる可能性がある。

 なお、足の血圧は腕の血圧より20~40㎜Hg程度高くなるのが普通だ。

4 / 4 ページ

関連記事