専門家もやっている酷暑対策

水と塩分を上手に補給 昼の外出時間にもちょっとした工夫

最低1日1リットルの水分補給を(C)日刊ゲンダイ
医師 富家孝さん

「ボクは心筋梗塞と心臓のバイパス手術をやってますから、一番気を付けているのは水分摂取です。万が一、次に来るとしたら血管系の脳梗塞か心臓発作が心配。猛暑の年は寝ているとき、特に明け方ごろに梗塞の発作が起きやすい。血液がドロドロになっていますからね。この対策として、最低1日1リットルの水分摂取を。朝起きてすぐ、午前中、午後、夕方、寝る前にそれぞれ200ミリリットルを目安に水を飲む。特に寝る前は欠かせません。70歳を過ぎると、同世代の人たちはトイレが近くなるとか言いますが、命あってのものですよ」

 こう言うのは、医師でジャーナリストの富家孝氏。日中、外出するときは、「ミネラルウオーターのペットボトルを必ず持ち歩く」という。

「もし、平日の35度前後の日に、昼に打ち合わせがあったら、終わっても家に帰らず映画館に避難します。だって、午後2~4時ごろは一番暑い。こんな時間帯に動き回るのは自殺行為。映画館は平日の日中ならガラガラで涼しいし、しかもシニア料金で安い! 図書館は白髪頭の老人でいっぱいだそうですが、映画館は快適ですよ~」

 高齢者や子供は熱中症になりやすいといわれている。なるほど、賢明な選択に違いない。

「夜は寝室のクーラーをドライにして、直接風があたらないようにつけっ放しで寝ています」

 70歳以上の人はご参考に。

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