牧田ドクター「最強の食事術」Q&A

角砂糖16個分も…健康のためにも「コーヒー飲料」に要注意

缶コーヒーにはこの角砂糖が16個分も入っている(C)日刊ゲンダイ

【Q】健康・長寿を考える上で注意すべき食べ物、飲み物は何ですか?

【A】「コーヒー飲料」です。缶、ペットボトルに限りません。これらはカフェやオフィスのコーヒーメーカーのいれたてのコーヒーとは全く違います。基本「砂糖の塊が溶けた液体」であることを忘れてはいけません。

 例えば「甘さ控えめ」を売り文句にしているあるコーヒー飲料は、1本に60グラム以上の糖質が含まれているものもあります。角砂糖で16個分です。

 ほかにも、自動販売機やスーパーなどで売られている身近な飲料の中には、大量の糖質を含んでいるのは少なくありません。

 スポーツマンに人気のゼリー飲料、生姜味の炭酸飲料の中には45グラムの糖質(角砂糖11個分)が含まれているものもあります。香りや味がついた天然水には角砂糖6・6個分の糖質が含まれているものもあるのです。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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