独白 愉快な“病人”たち

日常生活もままならず…野口健さんが壮絶ヘルニア体験語る

野口健さん(C)日刊ゲンダイ

 処方された薬で、痛みは一時的にとれました。でも、飲むと視界がゆらゆらして、歩くとフラフラで、ろれつが回らなくて、目つきもおかしくなる。それほど強烈な薬でした。ヘロヘロでも仕事は休まずに行きましたが、薬が切れると痛くて、しんどいからどうしてもお酒を飲みますよね(笑い)。

 お酒と薬で落ちるように寝ることが日常になり、常に事務所スタッフに面倒をかける日々でした。

 治療を模索していくつも病院へ行きましたが、どこへ行っても「手術しなければ治らない」と言われました。しかもその手術は、喉の前からメスを入れて変形した骨を切り取り、腰の骨を切り出してそこへ入れるというもの。「半年間は山には行けない」と言われました。

 なかなか決心がつかないまま2年近くがたち、精神的にも壊れかけ、いよいよなんとかしなければと思った頃、通い始めたスポーツジムのトレーナーから「首と腰のヘルニアを内視鏡で手術する専門医がいる」と教えてもらいました。それが徳島大学整形外科の西良浩一先生です。

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