人生100年時代を支える注目医療

女性不妊の新治療 月経血の幹細胞を使う子宮内膜再生増殖法

はらクリニック・原利夫院長(提供写真)

 そして、昨年秋から臨床研究を実施したところ、子宮内膜の再生が認められいい感触を得たことから、今回の臨床研究の参加者募集を開始したという。

 今後、半年くらいで30人ほどの患者に実施できれば、ある程度の成績が分かってくるという。ただし、臨床研究でも治療費は実費になる。1回の月経血採取で3回分の上清液が生成でき28万円(税抜き)。子宮注入の費用は1回4万5000円(同)。それに通常の体外受精や受精卵の凍結などの費用が、別途必要になる。

 不妊治療の新たな切り札となるか。臨床結果の動向に注目したい。

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