人生100年時代を支える注目医療

着ている服一着で心電や体温を計測できるスマートアパレル

代表取締役CEOの網盛一郎氏(C)日刊ゲンダイ

 用途はVRなどのゲームコントローラーとしての使用や、スポーツのフォームのモニタリング解析などに活用できる。しかし、他のウエアラブルデバイスと比べて装着感が少なく、長時間着用できることから医療・介護分野での活用の期待度は大きい。

「心電、体表面温度、上半身の動きのデータが取れるシャツは、いまドイツの大学病院で認知症患者さんを対象とした臨床研究が行われています。また、同じドイツの研究機関では、イースキンを用いてリハビリによる体の可動域を分析するソフトを開発中です」

■病気を発症する前の状態を見つけるのが目標

 日本の寝具会社と共同で開発を進めているのは、足首に巻くベルトタイプを活用したもの。室温と足首温度、足の動きを検知して、熟睡を導く環境のコントロールを行うというシステムだ。

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