「映画などで、登場人物の顔を一度で覚えられない人や、接客業に困難を感じる人は、相貌失認の可能性があります」(渡邊院長)
相貌失認かもしれない、と心療内科を訪れた場合、どのような診察を受けるのだろうか。
「まずは、本当に相貌失認かどうかを調べます。1つ目は、そもそも顔を見ているのか。病気と関係なく、人の顔を見るのが苦手、人の顔に興味がない、という人は意外と多いからです。2つ目に、記憶力全般の能力検査。3つ目に、他の病気ではないのか。統合失調症などの心の病気かどうかを調べます」(渡邊院長)
その上で、相貌失認であった場合は、トレーニングを行う。先天性の場合、完治は難しいが、改善は十分可能だという。顔以外の情報や、顔のパーツの特徴で識別するクセをやめ、「目・鼻・口の位置関係」で識別できるように鍛えるのだ。
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